2024/09/24 18:39

中医学は今から約5000年前、古代中国から始まりました。
日本は縄文時代の頃ですね。
この時期の医学は、さまざまな哲学や宗教的な信念と結びつき、
すべてのものは陰と陽に分類できるとする陰陽五行説をもとに身体と大自然との関係などを体系付けていきました。

漢方薬の源泉もこの頃です。

様々な野草や樹木、鉱物を服用し効能を調べ、
組み合わせて、病気に打ち勝つ薬の研究を積み重ねたのです。

今では滋養強壮の生薬として有名な高麗人参は、
その形がなんとなく人間の姿に似ているので、
食べるときっと元気になるに違いない、と考えられた、というエピソードもあり、笑ってしまいます・・・

いえいえ、でも笑ってはいけません、
実際に、毒のある植物にあたって命を落とすこともある危険ですが偉大な研究でした、

その努力の積み重ねが数千年かけてだんだんとまとめられていきました。

その成果が中国最古の薬物学の書「神農本草経」です。
今から2000年ほど前に編集されました。
そこからさらに長い年月をかけながら、生薬の効果効能を研究し、
現在の漢方薬につながっているのです。

さて、漢方茶は漢方薬ではありません。
漢方薬で使われる生薬を用いて
その効果効能を穏やかに活かしつつ日常的に楽しめる嗜好品として作られました。

漢方茶に含まれる生薬について順次紹介していきますね。